突然ですが、写真へのデコレーションにチャレンジされたことありますか?
本日は、ストーン配置の最高峰でもある写真へのスワロフスキーを使用したクリスタライズデコレーションのご紹介です。
今回ご紹介する作品は、旧カリキュラムの際に受講して頂きましたYさんの作品から。
現在の作品例とは多少異なりますが、写真へのデコレーションという点では同じ課題になります。
今回使用した娘さんのお写真からは、愛くるしい笑顔が溢れています。プロのカメラマンに撮って頂いたとお話されていたお写真だけに完成度はかなり高く、ストーンを配置することでより華やかに、可愛らしい作品に仕上がったのではないでしょうか?
写真デコレーションで達成すべきストーン配置技術
この課題では、ストーン配置の基本から、応用までで学んだ全てのことを実践することになりますが、その中でも特に注目したいポイントがこちらです。
ストーンサイズ選び
ストーンカラー選び
素材選び
1つずつ見て行きたいと思います。
ストーンサイズ選び
当スクールでの作品を見ていただくと分かるのですが、一般的な写真デコレーション(ポートレートデコレーション等)としてご紹介されている作品の作り方と大きく異なります。その最も分かりやすい特徴がこのストーンサイズについてです。他の作り方では、ストーンサイズをランダムに該当カラーに配置していく手法になりますが、なぜ当スクールではこうした作り方をしないのでしょうか?今回はその理由の一部をご紹介させて頂きます。
<ランダム配置のメリット・デメリット>
メリット
早く仕上がる
キラキラ感が増し、派手になりやすい
デメリット
リアルな写真表現が難しくイラストっぽくなりやすい
凹凸が激しく各カラーに不用意な影が出来てしまう
繊細な表現が出来ない
ストーンカラー選び
モノトーンカラーでの制作が課題作品になるのですが、白黒では無いカラーへのチャレンジは出来ないのでしょうか?もちろん、カラーでの表現も可能です。しかし、そのために必要な基礎がこのモノトーンカラーにはあります。白から黒にかけて幅広いグレーがあります。そんなグレーを自分なりに整理してストーンカラーを選択する力を養う必要があるのですが、その簡単な整理方法についても講義の中ではご紹介させて頂いております。白と黒という基礎的なカラーから多くのことが学べるので、是非モノクロのストーンカラーで写真デコレーションにチャレンジして頂けたらと思います。
ここでご紹介したメリット、デメリットが必ずしも正解とは言えないかも知れませんが、結論は、各技法を選択し作品を生み出す”製作者の好み”ということになってしまいます。そんななか、なぜ当スクールではこうした一見すると遠回りな表現に感じる手法を好むのか。ということですが、「スワロフスキーを使用し、対象物に貼り付ける。(=いわゆるデコレーション”デコる”)」という行為があまりにも軽視されてしまっていることに疑問を感じながら日々、お客様へのサービスにお応えしているからです。
一見簡単なプロセスに感じてしまうデコレーションですが、「その一石。本当にそれで大丈夫ですか??」そんな疑問を日々自身に突きつけていることが、クリエーターとしての誇りではないかと思っています。
何かと、うんちく”理屈”を好む傾向があるのですが、そうしたしっかりとした”理由”を元にこの講座も成り立っています。是非、この講座ではそうしたうんちく”理屈”も合わせて楽しんで頂けたらと思います。