iphoneケースへのラミネートデコにチャンレンジしたMさんの作品をご紹介するとともに、ちょっとした作り方や貼り方のコツを合わせてご紹介。
ラミネートデコの難しさと合わせて、細心の注意が必要な項目をしることで、より失敗しにくいラミネートデコレーションが完成することと思います。
iphoneケースへのラミネートデコの難易度
ラミネートデコは、フラットなものに貼り付ける手法が最も簡単です。作品例として、コンパクトミラーや、名刺ケース(カードケース)などになりますが、そのことは安易に想像できますよね?子供が冷蔵庫にいわゆるシールを貼り付けることと、そんなに大差があるように感じないかも知れません。しかし、ラミネートデコを使用したデコアイテムを商品として取り扱うのであれば、さすがに子供のお遊びと同じレベルでは考えられませんよね?厳密にいうとその事とは大差があるのですが、そんな手法の中でも比較的簡単ということに間違いはないかと思います。
その次に難易度が高いアイテムが、携帯電話などの一見するとフラットなアイテムです。側面へラミネートを貼り付ける必要があるアイテムへのラミネートデコが次に難易度の高いものになります。側面があるものはすべてが同一に難しいアイテムなのかといわれると答えは“No”。実際はアイテムによりハードルの高さは異なります。
今回デコレーションしたiphoneケースは、このランクに含まれるのですが、このランクの中でも中間より少しランクが上がってしまうアイテムになります。
ラミネートデコの難易度が最高のものを100とした場合。このiphoneケースはおおよそ60~70の難易度だと思って間違いないかと思います。比較的高い技術を要求されるラミネートデコは、どの様に理解していけばよいのでしょうか?ラミネートデコに必要な2つの技術から考えてみたいと思います。
ラミネートデコの貼り方難易度はこう考える
ラミネートデコには、大きく2種の技術があり。それは、貼り付ける技術と、カットする技術です。このラミネートデコの技術指導をする中で毎回思うのですが、実はこの両方をスムーズに習得して得意といえる状態になるのはかなり困難です。貼り付ける作業が好きで得意という方もいれば、貼り付けるよりもカットの方が好きという方もいます。稀に両方が得意という方もいるのですが、なかなか少ないのが現状です。個人的には貼り付ける手法よりもカットが苦手な方の方が多いかな?という印象を受けます。はさみは日常的に使う機会は頻繁でなくてもあると思うのですが、アートナイフ(カッターナイフ)はなかなか日常生活の中で使うという方は少ないのではないでしょうか?
もしかしたら、そうした背景もあるかなと思うのですが、アートナイフという道具を使いこなすのは、ラミネートデコを習得するうえで必要不可欠な道具になることは間違いないと思います。
ラミネートデコの貼り付け方とコツ
ラミネートの貼り付け作業は、初めてという方が最も多く、その手法に対する興味から入校をいただくことが多いのですが、実は当スクールに入校頂いた方の殆どが1~3回ほどの授業で70~80%くらいのレベルでラミネートデコレーションの貼り付けができるようになっています。ラミネートデコレーションは習得初めがすごく肝心で、ラミネートデコをどこで習得したかによってそのスキルには斑ができます。それはラミネートデコに限っての話ではないのですが、独学でのストーン配置などもその癖がなくなるための対策などを含めると、逆に経験者の方が初心者のかたより苦戦をすることがあります。
ラミネートを貼り付けるとき特に気になるの3つのこと
対象物と、シートの間に入るエアー
対象物と、シートの間に入るダスト(埃)
側面、角付近のしわ
すでにチャレンジされた方はご存知かと思いますが、大きくこの3つに対する攻略が出来れば、ラミネートデコの貼り付けはこれほど楽しいものはありません。しかし、特に3つ目の“しわ”これが解消されずイライラしてしまうことも多々あります。このイライラを解消し、ラミネートデコの貼り付け方をマスターするためのコツが、“ゆらぎ”です。
ラミネートデコのカットをマスターするコツ
きれいに貼り付けることができたラミネートデコ。しかし実はここからが本番です。真っ直ぐな個所は真っ直ぐ。なだらかなカーブはなだらかに。そんなスムーズなカットが出来れば、きれいに貼り付けられたラミネートも大喜びです。そんな仕上がりを左右してしまうラミネートの“カット”は一言でいうと正しい訓練が必要です。正しい訓練というのがポイントで、闇雲にラミネートをカットしてもうまくなれません。なぜカットがうまくできないのか?なぜガタガタになるのか?そんな疑問を“カットする作業”を見てもらいながら修正個所を指摘されなければなかなか解らないからです。
ラミネートデコのきれいな仕上がりとは?
ラミネートデコを見たことがなければ何がきれいなのかわかりません。シートを貼り付ける技法と聞けば、誰もが貼り付けてあるだけ。貼り付けられたラミネートは剥がれやすいのでは?と思うものです。そんな感覚で、数日して剥がれてきているラミネートデコをみても、“こういうモノ”と思ってしまうのも自然ですよね?カットラインがガタガタではさすがに仕上がりのきれいさがないことに気付くかも知れませんが、それでもカットラインがきれいに出来なかった場合に、スワロフスキーなどを接着して隠すところもあります。輪郭のカットラインにスワロフスキーを配置している場合や、それが必須として商品を販売している場合には技術レベルを少し疑ってしまいませんか?そんなことも想像しながらいろいろなところのラミネートデコを比較しても面白いかも知れません。
ラミネートデコに興味のある方は是非、こうしたコツを意識してラミネートの貼り付け方からカットまでを順調にマスターしていただけたらと思います。