
デコレーション(装飾)を施す手法には、多くの技法や、種類(ジャンル)があります。デコレーションを始める前に、そんな色々なデコレーション手法の中から、自身が求めるデコレーション技法が何なのかをしっかりと見極めなくてはいけません。 デコレーションを初めてから、求めていた技法やジャンルと異なっていた。なんてことにならない様、ここでは、デコレーション手法についてご紹介します。 是非、あなたの求める手法(技法)がどれにあたるのかを比較検討し、探し出す手段として参考にしてみてください。
デコ手法と技法の定義
デコレーションに関して、語る時、「手法」と「技法」を混乱して使うことが多いのですが、このページでは、手法と技法を以下の様に定義し解説します。
- 手法
手法とは、“何かを作るための指示(レシピ・作り方)”であり、制作過程の全体をイメージする言葉 - 技法
技法とは、“特定の仕事に応用する実践的な技巧”であり、技能を要する範囲を意味する言葉
以上のことから、「手法」と「技法」の意味は微妙にその範囲が異なります。簡単な解釈として、手法とは製作手順全体を意味し、技法は手法の範囲の更に細分化された位置にあることになります。また、この時の技法は“特定の仕事に応用する実践的な技巧”となります。
この手法と技法の範囲をしっかりと理解して、手法を学びたいのか?技法を学びたいのか?をしっかりと検討しなくていはいけません。このことはスクール選びについて影響しますので、別途「デコスクールの選び方で失敗しないたった5つのポイント」にて解説しています。
全デコレーション手法と技法
ペイントデコレーション

塗料を対象物に吹き付ける手法。アクリル絵の具やネイル塗料などを用いた技法で2005年頃まで盛んに携帯電話への装飾手法として取り入れられていた。光沢あるフラットな仕上がりから女性に限らず男性にも人気のデコレーション手法で、ネイルサロンで施されることの多かったデコ電は、特にこの手法を使用していた。
パーツデコレーション(盛りデコ)

大型のアクリルパーツをはじめ縫いぐるみなどを対象物に貼りつける手法。2005年頃に「デコ電(デコレーション携帯電話)」という言葉が流行るきっかけとなった誰もが知るデコレーション。当時は、若年(特に女子高生)からの人気は高く、いかに多くのパーツを盛り付けるかが一つの指標となっていた手法。
スイーツデコレーション

完成されたお菓子パーツ等を対象物に貼りつけ装飾していくデコレーション手法。2008年頃からはその名の通りスイーツに似せたケーキやお菓子などのパーツを、シリコン・レジン(樹脂)・粘土等の素材から成型し製作するジャンルとして、楽しみ方の幅が広がっている。
ビジューデコレーション

2010年頃からパーツデコレーション(盛りデコ)の大人バージョンとして認知されるようになった手法。使用するパーツは、スワロフスキーのシャンデリアパーツが主流で、輝きはもちろん、ボリュームと存在感がある。
ラミネートデコレーション

ラミネートフィルムを対象物に密着させ貼り付ける技法フラットな仕上がりから女性に限らず男性にも人気のデコレーション。デコ電を含むクリスタライズデコレーションを製作する際にも下地として使うなどデコレーションでの表現に幅を持たせてくれる重要なデコレーション技法です。
クリスタライズデコレーション

クリスタライズ(スワロフスキー)を対象物に配置し、取り付ける技法。(デコ電)デコレーション=【クリスタライズ(スワロフスキー)など各種パーツを取り付けること】という概念が広く知られています様に、こちらのデコレーション技法は最もメジャーなデコレーション技法になります。
レジンデコレーション

専用のUV硬化樹脂を対象物に付ける技法特有のつや、モデリング性から携帯電話ボタンへの加工から、お家の鍵などに使われ、デコレーションの中でも安価なデコレーション技法のため幅広い年齢層に支持されている。
デコの手法・技法を比較
デコに関する手法・技法を比較解説した記事一覧