
デコレーション(装飾)を施す際に、特にこだわりを持って作業したいところが下地(ベース)作り。
スワロフスキーを使用したクリスタライズデコレーションの場合、特に下地は特に重要です。 単色でストーンを配置したいときに限らず、グラデーションでストーンを配置するにも、柄やデザインをくっきり鮮明に表現するにも、その全てに共通して下地作りは重要な過程です。
デコレーションの完成度を左右する下地作りの中でも、特に気になるラミネートデコとペイントデコによる下地の違いについてここではご紹介します。
ラミネートデコと直接ペイントの定義
ラミネートデコレーション(ラミネートデコ)と、ペイントデコレーション(直接ペイント)を以下の様に定義し解説します。
- ラミネートデコレーション(ラミネートデコ)
ラミネートフィルム(シール状のシート)を対象物に密着させ貼りつける手法 - ペイントデコレーション(ペイントデコ)
アクリル絵の具、ネイル塗料などを使用し、対象物を塗装する手法 ※ここではアクリル絵の具を例に取り上げています。
ラミネートデコとペイントの比較表
ラミネートデコレーション(ラミネートデコ)と、ペイントデコレーション(直接ペイント)を比較しそれぞれの優劣についてご紹介。
ラミネートデコによる下地 | ペイントによる下地 | |
---|---|---|
作業時間 | 45分~1時間30分 接着剤が乾く時間のみ必要。 | 3時間~5時間 下地を乾かす時間、接着剤が乾く時間が必要。 |
耐久性 | 〇 下地ごと剥がれることはない。 ![]() |
△ 下地の塗装が剥がれた場合そこから次々と剥がれる。 ![]() |
デザインに 飽きた場合 | 〇 ラミネートデコごと剥がすことが出来るため時間も掛からず、キレイに剥がすことが出来る。 |
× 下地の塗装をキレイに落とすことは不可能。傷が付き時間も掛かる。 |
修理のし易さ | 〇 ラミネートデコの下地が残るため、簡単に修理が出来ます。 ![]() |
△ 剥がれた場所を再度塗装しなくてはいけません。 ![]() |
仕上がりの良さ | ◎ 作る人によるムラが出来にくい。隙間はラメ入りシートのためキラキラ。 ![]() |
〇 作る人によりムラが出来やすい。隙間は塗料が見えるためキラキラしない。 ![]() |
複雑なモノへの加工 | △ 複雑な形への加工はかなり難易度が高く、加工できない場合もある。 |
〇 ペイント出来る素材の場合、加工できる |
ラミネートデコの普及
「ラミネートデコレーション(ラミネートデコ)」は一般社団法人デコレーション検定協会認定技術です。デコレーションを下地からこだわり製作する中で生まれた手法ですが、技術が伴わないサービス、スクール開校によりその技術の成熟度に斑が出てきているのも現実です。当スクールでは認定校として2年以上の実務経験(ラミネートデコの豊富な施工実績)を積んだ講師がマンツーマン体制にて指導をしております。そのため講義の中では、直接ラミネートデコを施す工程を間近に見て頂けるようになっております。他校にはないマンツーマンで直に見れるラミネートデコの技術を是非体感してください。
デコの手法・技法を比較
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